2023-01-01から1年間の記事一覧
(②からの続き) 例えば『あちこちオードリー』のような番組では、芸人やタレントが自らの仕事における「本音」を語り合う体裁を通して、このような「生態学的秩序」の(いまさらの)再強化が企図されていると言える。この番組で語られる「本音」が、「悪無…
(①からの続き) 「だからもはや人びとがテレビに対して求めているのは、タレントという虚構の人物たちが活動するフィクションを楽しむということではないらしいのだ。素人たちの剥き出しの「生」がただテレビで中継されること。どうやらそのような身も蓋も…
「ビートたけしが「質問=回答」というTV的同一性の場に意識的なのは一目瞭然だ。彼の発する信号は別の意味へと反転し得る同時的両義性を具えていて、それが「点滅」に代表される、非常にTV信号的な彼の運動を高度に実現しているのだ。彼もまた「同一性」の…
Digital Danceという、70年代末から80年代初頭に活動していたらしいベルギーのニューウェイヴバンド。解散後、メンバーはそれぞれファド・ガジェットやウェザーメン、ドゥルッティ・コラム等に参加していたらしい。こんなバンドいたんだなあ。同時代のギャン…
上野 正しさだけで商売ができるとは、普通なかなか思えないですが。 辻井 私は企業にとって、その正義感こそが必要だと思っていましたね。 上野 どうしてですか。 辻井 消費者のためになることが、すなわちそれが百貨店にとっての正義です。消費者が不利益に…
高橋幸宏が亡くなった。言うまでもなく自分は単なるいちリスナーに過ぎないわけだけど、悲しい。ポップミュージック……というか、ポップカルチャーに触れることには、やっぱりとても不思議なところがある。現実には一度も会ったことのないミュージシャンに対…
「生きるかなしみ」みたいなものをぽつぽつと言葉にする経験というのが、現代生活のなかにもっと必要なんじゃないかと最近よく思う。 なにもかもが照射されてしまうような喧騒はとっくに立ち消えているのに、(かつてのそういう喧騒のなかで嫌悪されたような…