コメカブログ

コメカ(TVOD/早春書店)のブログ。サブカルチャーや社会のことについて書いています。

「言葉」の幹になったもの

週刊文春の記事『小山田圭吾 懺悔告白120分「障がい者イジメ、開会式すべて話します」』と、コーネリアスのオフィシャルサイトに掲載された「いじめに関するインタビュー記事についてのお詫びと経緯説明」を読んだ。ロッキング・オン・ジャパン及びク…

ZOC現状について雑感

ZOCの今回の件については、メディア上で可視化された情報が現時点ではあまりにも断片的過ぎて、断定的なことを言うのは難しい。ライヴで本人たちから説明のMCがあったらしいが、ぼくはそれを聞いたわけでもない(=MCという一次ソースに直接あたれていない)…

あえて「大人」になる

ぼくは今年で37歳になるが、自分が「大人になった」という実感が正直、無い。30代半ばの人間というのはもっと成熟し落ち着いた精神を手に入れているものだろうと、子どもの頃は思っていた。いま現在のぼくは「はやく大人にならなければ」といまだ常に焦って…

パラレルワールド化する社会

宮崎:「位置について」という意味のタイトルだけれど、その内容をわざと曲解して作っています。いわゆる世紀末の後の話。放射能があふれ、病気が蔓延した世界。実際、そういう時代が来るんじゃないかと、僕は思っていますが。そこで生きるとはどう言うこと…

感染者数 / 『ハコヅメ』 / 成長痛

東京都新型コロナウイルス感染者数、7月31日土曜日は4,058人、8月1日日曜日は3,058人。最初の緊急事態宣言が発出された2020年4月7日の東京都感染者数は80人だった。もはや形骸化した緊急事態宣言と、罹患者・医療従事者・労働や生活を制限された市民などなど…

関係性の糸

7月29日東京都の新型コロナウイルス感染者数、3,865人。それでもオリンピックは続く。 関係性の糸に囚われていると、「自立」することが難しくなる。しかし社会のなかで生きるというのはどうしたって関係性のなかを生きるということなのだから、なんとか「自…

疲弊

あらゆる意味での疲れが取れず。どうにか気持ちを建て直していくしかない。ここ数年で一番疲弊している。 7月28日東京都の新型コロナウイルス感染者数、3,177人。 数十年後の人々に、「当時の日本は、これだけ感染が拡大していたのに何故オリンピックを続け…

Twitter休止

自分のTwitterアカウントの運用を休止した。ここのところの、小山田圭吾に関する騒動で心の底から疲弊したから(実際は、他にも要因になっていることはすごく沢山あるんだけど)。いま現在考えていることは、TVODブログの記事(小山田圭吾氏を起点とする一連…

『お笑いの民主化史』メモと構想

「お笑いの民主化」の歴史について関心がある。ここでぼくが「お笑い」という言葉で想定しているのは、漫才・コントを持ち芸のメインとしたお笑い芸人たちが、戦後日本において作り上げてきた状況・環境、ぐらいの狭い範囲。その状況形成を決定づけた主要要…

本屋は何のために営まれるのか?

集英社・講談社・小学館の三社が、出版流通業を行う新会社を丸紅と共に設立する、というニュースが話題になっている。 AIで“出版流通改革” 集英社、講談社、小学館が丸紅と新会社 - ITmedia NEWS いまのところは「年内設立予定で協議中」という情報しかない…

空想は重力を打ち消す ー熊倉献『春と盆暗』感想ー

言うまでもないことだけど、現実は現実でしかない。人は誰もが、目の前にある「いま・ここ」を生きることしかできない。ただ幸か不幸か私たちは人間であるために、目の前の現実に空想を重ね合わせたり、もしくは現実から離れて空想の彼方に心を飛ばしてしま…

郊外の私

もう10年以上東京都内に暮らしている。大学を出て社会人になってから、最初の8年ほどは池袋周辺を転々とし、5年ほど前からはずっと西東京にいる。もともと自分は埼玉の浦和のあたりで育ったこともあって、池袋や西東京のなんというか地味な雰囲気はとても居…

4月の現状

前回更新から二か月も経ってしまった。とにかく忙しかったのもあるのだが、なんというかこう、Twitterやブログに対して色々考え過ぎてしまいがちになっていたところもある。ちょっと方針を変えて、「とりあえず書き残しておく」という感じでしばらくまた定期…

否定しがたい「ヌルさ」 ー映画『花束みたいな恋をした』感想ー

『花束みたいな恋をした』を観た。評判を聞く限り、現代社会批評っぽい内容(しかもかなり批判的な)なのかな~と思ってたんだけど、鑑賞してみて個人的に抱いた印象はそれとはちょっと違った。 そしてなんというか、主人公である麦と絹はあらゆる意味で「ヌル…

「ちゃんと負けてみる」ってのはどうだろう?

「ちゃんと負けること」って、はたしてどういうことだろうかと最近よく考える。 「勝ち組・負け組」という言葉が流行したのは今から15年ほど前のこと(2006年の「ユーキャン 新語・流行語大賞」にて、「勝ち組・負け組・待ち組」が14位にランクインしている…

「つまらない大人」として生きる

ぼくは今年2021年で37歳になるんだけど、もしいま自分が20歳前後だったら、「どうせ社会全体がめちゃくちゃなんだから、自分にとって居心地のよいコミュニティに閉じこもって生きたって別にいいじゃん!」みたいな心情に、もしかしたらなっていたかもしれな…

「それは戦争ではない」逃げ恥SP感想

『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』を観た(鑑賞時のツイートツリーはここからhttps://twitter.com/comecaML/status/1346091597172129792?s=20)。大人気だった連ドラ版は、主人公であるみくり・平匡が労働契約として偽装結婚し、雇…

2021年/緊急事態宣言/「伝統」としてのさんま芸

2021年になった。年末年始も基本的に諸々作業し続けているため、年明けの感慨も正直言って特に無い。もともと自分は儀式・儀礼的なものについて無頓着なタイプということもあり、ただ粛々と日々を送っている感じ。ただ、元旦にパートナーと一緒に食べるおせ…

自分にとってのメイン・テーマ

コロナ感染拡大が止まらない。本日12月23日の東京都の新規感染者数は748人、全国では3,248人。日本の総感染者数は今日までに20万人を超えている。報道各社の世論調査では内閣支持率が低下し続けているが、これだけ無策無能ぶりを露呈している菅政権に、いま…

2020年の「青春」

2020年が終わってしまう。とにもかくにもコロナ禍に振り回され続けた一年で、小さな古本屋を営むぼくにとってもこの状況はとにかくキツかった。というか今でもキツい。周りを見渡しても苦しい状況にある人ばかりで、たまに会話する機会があっても「この先一…

大塚英志「感情化する社会」

大塚英志が、2004年の「更新期の文学」以来久々に、「文芸批評」的な単著を出した。「感情化する社会」と銘打たれた本書で大塚が語るのは、コンピュータやインターネットがアーキテクチャとしてインフラ化した現代において、社会から徐々に「理性」が喪失さ…

奥田愛基「変える」

自分の気持ちや実感を伝える言葉では、個人的なリアリティ、つまり「近い場所」を表現することはできるけれど、国家とか世界とか、「遠い場所」について語ることは難しい。対して、学問や思想の難解な言葉では、「遠い場所」の姿を捉えることはできるけれど…